第八章
【圧倒的な力の差】
「来いや、こらぁぁぁぁぁぁぁーー!!!!」
「マイクのヤツは、甘かった。この俺が本当の本物の戦闘術というものを教えてやる」
「ゴチャゴチャ言ってねえで、かかって来い!オラ!」
(早くしねえと、左肩の痛みが増して、スタミナ切れしちまう!くそぉ、時間が無え)
何とか、残りの右腕でチャンスをつかむ。それが健二の最後の希望だった…、だがその希望はすぐに消えた。
次の瞬間、素早くテリー大佐は健二の後ろをとって、
ボギゴォォッッ!
健二の右腕を…折った!
「…………!…はぁっ…!うわああぁぁーーーっ!!」
さらに左腕も…!!
バゴキッッ…!!
「おううっっっ!!があああーっ!」
「肩関節を外すだけでは腕を使えなくさせたとは言えない、相手の骨を砕かなければ…」
「かっ…!うわぁぁ!うっ…腕が…俺の腕が…」
「ごちゃごちゃうるせえな!」
そして強烈なローキックを二発食らった。
ズバァァァーン!!
右!
バシュゥゥゥー!!
左!
「…っ………ぁ」
一発ずつなのに、健二の足はまったく動かなくなった、今にも倒れそうで…、
「おっと…まだだぜ」
と、髪の毛を掴み、健二の顔面に頭突きを食らわせた!
ゴガバキッッッ!!
]
鼻の骨が折れた。
「どーした、何とかしてみろよ」
髪の毛をつかまれ、何もすることの出来ない健二。
「…あう…ぁ…っ!」
「安心しろ、一発で気絶しない様に手加減しながらやってやる」
「なっ……!」
ドボッ!!!!!!
「………………!!」
それは、今まで感じた事の無いパンチだった!内藤先輩とも、リョウとも違う。
何か凄まじい深い重みと迫力のあるパンチ…。相手を殺すことに慣れている拳…。
しかしそれでも手加減していることが分かった、健二は気絶するギリギリの所だったのだ。
むしろ気絶してしまった方がどれだけ楽か知れない。
この男の恐ろしさがビンビン伝わってくる!!
「………!!!!」
「小僧、さっきまでの元気はどーした、あ?オレをぶっ飛ばすんじゃなかったのか?え?」
(この男には…適わない!)
「…や……くれ…」
「ああ?コラ」
「やめ…て…くれ…」
「弱音か?命が惜しかったら、海の男に喧嘩売るんじゃねえ!」
ドフッッッ!!!
「げぼぉ!!」
さらにテリー大佐は容赦無くパンチを続けた。
「おい!俺は、お前みたいな根性無しの小僧見てるとムカつくんだよ、生意気に…この俺様とファイトがしてえだと?」
ドムッ!!
ボディ!
「…あぅ…っ」
「貴様がどの程度ケンカができるってんだ!ガキの遊びじゃねえんだ!!」
バコッ!!ズムッ!
アッパー!ボディ!
顔も体もボロボロの健二、足はフラフラで立っている力ももう無い。
テリーが髪の毛を鷲掴みしていなければ今にも膝を付きそうだ。
「ゲボォ!はぁはぁ……か、勘弁してくれ」
「覚悟しろや…」
「は、腹は…もう腹はやめてくれ…」
かすれる声で許しを乞うが、テリーは拳を止める気は無い。
健二はボディをかばって体を縮めようとするが、両腕は折られて動かない上に、テリーに髪の毛をつかまれて自由がきかないので健二の腹は剥き出しで、がら空きだった。
ドボオーーッッ!!!
「がふっっっ…!」
「つまらねえな…もっと殴り合いしようぜ」
殴り合い…それは無理だ。すでに両腕を折られ、両足はダメージで痙攣を起こして、おそらくヒビが入っているだろう。
海軍の格闘教官にとって、今の健二を倒すのは赤子の手をひねる事よりも簡単だった。
だがテリー大佐はわざと手加減をしてじわじわと痛め付けていった。
少し息が整ったところでまたパンチ!それも気絶する手前の強さで。
健二には一思いに殴られたほうがマシだった。
体の全ての細胞がこの男には適わないと教え込まされているのだ!そして彼の体の破壊活動は何分も続いた。
ドフッ!
ズボッ!
ボスッ!
ドムッ!
バコーッ!
ドゴッッ!
バキッ!
ズシッ!
ゴスッ!!
ドッ!
ドッ!
ドッ!
ズム!
ズムーッ!!
ドスン!
ボグッ!!
ドスッ!!
ズシンッ!
ズドッ!
ドンッ!!
「…………………ぁ………」
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→九章へ(魔沙斗さん執筆中!!)
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